釧路をアートで埋め尽くそう!

大人のカルチャー情報

今年6月にオープンした「アートギャラリーQ」(昭和南4丁目)では、アーティスト「TOMO4」さんの個展が開かれています(9月5日まで開催)。草間彌生に憧れるという彼女の創る作品世界はなかなかにユニーク。その活動はすでに釧路に留まらず、道内外でも評価されるようになってきました。

このギャラリーをプロデュースしているのがアートディレクターの酒田浩之さん(56)で、釧路駅地下通路をアート作品で飾る「Kushiro Under Ground Art Museum」を立ち上げた実績もある、「釧路アート化計画」の仕掛け人でもあります。

実は酒田さんには、高齢者介護サービスや障がい者の就労支援を行うNPO法人「和(なごみ)」副理事長という顔もあるのですが、これまでさまざまな自立支援活動を行って来たなかで、障がい者とアートを結び付けるという発想に行き着いたとか。

「障がい者の就労支援をしていて、中にはどうしても働くことが難しい人もいます。しかし、彼らだから持つ才能があるはずで、それをアートとして表現することが自立への道につながるんじゃないか」。そんな思いから、7年ほど前に「アート工房Q」を立ち上げ、今では10数名が参加。今回、個展を開いた「TOMO4」さんも含む数人がプロのアーティストとして活動しているそうです。

「障がい者が”作家”として活動し収入が入ることで、『アート活動も仕事』として認められるようになってきました。彼らも『今度はいつ個展を開けますか?』と前向きになってきましたしね」と酒田さんは確かな手ごたえを感じている。

「アートに”障害”というボーダーはない!」というメッセージを込めて、「ボーダレス・ア-ト・サポートセンター・くしろ」を立ち上げ、他地域との連携も進めていますが、あいにくのコロナ禍で市外での活動が制限されるため、今はまずこのギャラリーを拠点に、「釧路をアートの街に」を合言葉に活動しています。

「このギャラリーは、ボーダレスというからには、障がい者だけでなく、いろいろなマイノリティの人たちの集まる場所にしていきたい」と語る酒田さんの夢見るまなざしはひたすらまぶしかったですね。

reported by CURVY

アートギャラリーQ

住所釧路市昭和南4-15-6
電話0154-65-7531
営業時間11:00~15:00 (不定休)
Facebookhttps://he-il.facebook.com
HPhttp://www.web-p.jp

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