釧路の歴史を刻む木造建築「米町ふるさと館」

公園・施設情報

釧路港を見下ろす高台にある米町は、かつては商家や料亭が軒を連ね、釧路発展の起点となった場所です。その栄華を今に伝える唯一ともいえる遺構がこの「米町ふるさと館」です。

元は明治33(1900)年に海産物商だった渡辺虎蔵が店舗兼住宅として建てたもので、和室4室(一部2階)と居間のほか、店舗の玄関から裏口まで続く「通り庭」と呼ばれる商家特有の土間が特徴の釧路最古の木造建築です。


渡辺虎蔵は新潟・佐渡の生まれで、明治23(1890)年に「波止場前」と呼ばれたこの地を拠点に、東部の漁民から昆布を買い取り、代わりに米や雑貨、荒物を売っていました。

その後、昭和24(1949)年に田村佳次氏の所有となり、老朽化が進んだ1980年代には解体の危機にあったところ、市民からの要望に応えて釧路市が寄贈を受け、回収・保存されることが決まりました。

建物(「旧田村邸」として保存)だけでなく、邸内には明治・大正期の生活用具をはじめ、この地で暮らした石川啄木ゆかりの品など、150点近い郷土資料を「ふるさと資料館」として展示し、公開しています。

今年5月から同館の運営を委託されている市民団体「クスろ」代表の須藤か志こさんは、「釧路の歴史を実感できる数少ない場所でもあるので、観光客だけでなく、地域の人たちとともに利活用を検討している」という。

「見学に来た子どもたちの中には、障子や畳に触れた経験がない子もいるんです。なので、障子の張替え体験とかできたら喜ぶと思うんですよね(笑)」。これまでワークショップなどで培った経験を生かした活動ができると、「歴史」が「生きた知恵」につながるとも。こうした彼女たち若い感性から生まれたアイデアが町を変えるきっかけになると期待してます。

住所釧路市米町1-1-21(米町公園向かい)
開館期間5月1日~9月30日の毎週金曜~日曜のほか、GW、お盆、クルーズ船寄港時は臨時開館
開館時間10:00~15:00
入館料無料
問い合わせ先0154-41-2032(クスろ)/開館時以外は0154-31-4549(釧路市観光振興室)
SNShttp://ja.kushiro-lakeakan.com/things_to_do/2860/

reported by CURVY

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