『椅子ヨガ』とは? 仙鳳禅寺でライターが体験取材してきました!
体験取材『椅子ヨガ』@仙鳳禅寺
くしろCOTOライター(おいかわ よしのり)は、心身の健康を維持したいという思いから、今年2021年から新たにヨガを始めました。
毎月1回、釧路市内で開かれている夜間のヨガクラスに足を運んでいます。50歳でヨガを始めた体の硬い新人には、少々アクロバティック(?)なポーズが登場することがあり、参加者は若い女性が多いこともあって、ヨガはシニアにはちょっと敷居が高いかな~という先入観がありました。
そんな時、釧路町のお寺でイスに座ったままでヨガを行う『椅子ヨガ』が、月1回開かれていることを、わたしが通っているヨガ教室のインストラクターの方が教えてくれました。
「おおっ‼座ったままなら楽にポーズが取れるし、体の負担が軽くて済むので、オレのようなシニアでも安心してヨガを楽しむことができるかも‼」。
興味がわいたくしろCOTOライターが、週末の午後に向かった先は、釧路町仙鳳趾にある仙鳳禅寺(せんぽうぜんじ)です。会場には、わたしの他に60代、70代の女性も来ていました。
レッスンを担当なさるのは、ヨガインストラクターのchie(チエ)さん。わたしが通う夜間のヨガクラスの講師もなさっています。
全員がイスに腰かけたところで、午後1時からレッスンがスタート!
落ち着いたBGMが流れ、リラックスした雰囲気の中で、chieさんの「呼吸は心の鏡です。深く長い呼吸をしていきましょう」という柔らかな声に導かれ、まずは全員で呼吸をゆっくり整えることから始まります。
全員の呼吸が整うと、首、肩、手首、足首をほぐすストレッチを順に行っていき、無理なく体を柔らかくしていきます。好天で開け放った窓から鳥のさえずりが聞こえてくる中で、参加者が深く息を吐く「ハーッ」という大きなため息が会場に響きます。
そして、いよいよヨガのポーズへ。息を吸いながら両手を合掌し、その両手を天井に向かって真っ直ぐ伸ばす「三日月のポーズ」や、イスにぴったり背中を付けて背筋を伸ばし、両足をなるべく真っ直ぐ前に垂直に伸ばし、その姿勢をキープする「杖のポーズ」といった12のポーズを、イスに座ったままの状態で順に行っていきます。ゆったりとしたペースで進んでいるのに、開始15分ほどで体がうっすら汗ばんでいます。
時折、「腰が痛い…」「足が痛い…」というご年配の参加者のつぶやきが場内に漏れ、みんなの笑いを誘います。chieさんが無理をしないよう目配りしているので、ヨガのポーズで体を痛めることはありません。
最後に、イスに座ったままの状態で目を閉じ、体の力を抜いてリラックスしながら呼吸し、徐々に体の感覚や意識を戻していく「くつろぎのポーズ」を取って、40分間のレッスンが終了。心地よく適度な体の疲れと、リラックスした穏やかな気分に自分が包まれているのを実感しました。
ご年配の参加者からも、「気持ちよかったねー」「体がほぐれたねー」という声が聞こえてきます。
レッスン終了後に声をかけてお話しを聞くと、ヨガは体に良さそうだけれど難しいというイメージがあったこと、当初は思うように体を動かせなかったが、ヨガのゆったりとした動きで少しずつ体が動くようになったことを話してくれました。
chieさんによると、レッスンを始めた当初はイスを使わず、マットを使用した通常のヨガだったそうです。それが、足を運んでくれる70代の参加者から「しんどい」という声が上がり、無理せず楽しくヨガができるよう、現在の椅子ヨガ形式に変わりました。
参加料をワンコイン500円にし、40分間のレッスンというコンパクトな設定にしたのも、コロナ禍で外出の機会がめっきり減った地域の方々、特にご年配の方々に、お寺へ足を運ぶことで外へ出る機会を作ってもらえたらという思いがあったそう。ご住職の奥様・成澤真奈美さんがこう話してくれました。そこで、自身が参加したヨガ教室の先生として知り合った、chieさんに声をかけ、仙鳳禅寺での寺ヨガが始まったのです。
くしろCOTOライターの横で、椅子ヨガを終えたばかりのご年配の女性たちが、カボチャの苗をお店に買いに行ったら既に売り切れてしまっていたと、楽しそうにおしゃべりをしていました。
仙鳳禅寺を、椅子ヨガをきっかけに、地域の人と人とがつながる場にしたい。真奈美さんとchieさんの二人三脚は、まだスタートを切ったばかりです!
▶︎詳しくはYOGA Shanti公式HPをご覧ください◀︎
場所 | 大龍山 仙鳳禅寺 |
住所 | 釧路郡釧路町大字仙鳳趾21-2 |
電話番号 | 0154-61-8121 |
駐車場 | あり |
※仙鳳禅寺で開かれている『椅子ヨガ』は、新型コロナウイルス対策に配慮して行われています。ご参加の際は、マスク着用や手指消毒へのご協力をお願いいたします。